みんなが幸せになるおやつの時間。そんな幸せを最大限にするために最適なおやつは、時と場合により全く異なります。
自分へのご褒美にとっておきのケーキ。みんなでワイワイ休憩中に食べるクッキー。大切なお客様へのおもてなしのおせんべい。キャンプを盛り上げるマシュマロ。家族へお土産のチョコレート。気分転換にちょっとした幸せのドロップ。
その時々に応じた適切なおやつを、迷うこと無く選べるように、
”日本おやつ協会的 おやつ選び虎の巻”とも言える、6つの基準をご紹介します。

味
美味しいだけがおやつじゃない…?
もちろん美味しいおやつは私たちをとっても幸せにしてくれますが、時には激辛スナック菓子の刺激的な辛さや、個性豊かな味を取り揃えたジェリービーンズなどで盛り上がることも。
単に美味しいおやつだけでなく、たまには一風変わったおやつもいかがでしょうか。
そんな個性豊かなおやつの味ですが、評価の決め手はズバリ味の“完成度”でしょう。
食感
さくさく、ツルッと、ふわふわ、とろ~り、パリッと、もちもち…おやつは実に色々な擬音で表現される事からも分かる通り、味と共にその食感が強く印象に残るものです。弾力豊かなグミが口の中で跳ねまわる心地よさや、しっとりとした大福がもたらすやすらかな安心感など、食べた後の余韻に与える影響もまた大きいものがあります。
食感についての嗜好は人それぞれ大きく異なりますが、おやつを食べた時の印象深さと、その後の余韻は、おやつの評価基準として十分なものでしょう。さらに温度をコントロールして食感や口当たりの変化まで楽しめたら、立派なおやつマスターになれる日も近いですね。
香り
おやつの時間はいつもその香りと共に始まります。おやつをテーブルに出すやいなや、たちまちにその香りは広がり、人々の食欲を刺激し味に対する想像をかきたて、わくわくさせてくれるものです。
また、お茶やコーヒーといった飲み物とのマリアージュも楽しみの一つ。たとえばシフォンケーキと一緒に紅茶をいただくことで、ほんのり甘いスポンジの風味と花咲くような紅茶の香りが幾重にも重なり、とても豊かな芳香を楽しむことができます。
売り場で試食をする際は是非その香りにも注目して、おやつを選んでみて下さい。
見た目
一説によると食事の際に使う五感の使用割合は視覚が87%をも占めるとも言われています。またそれだけでなく色と食に関する視覚効果も広く認知されており、大手食品メーカーのパッケージデザイン等にも活かされています。
もちろんこれだけでおやつ選びの重要な指標となるのはお分かりの事と思いますが、日本おやつ協会では味に与える影響や視覚効果だけではなく、おやつの見た目そのものを楽しみながら、おやつを選んでいただきたいと考えています。食べてしまうのがもったいなくなる程に可愛らしいカップケーキや、職人の技が冴え渡る精密で技巧的な飴細工など、おやつの造形はおやつの時間に彩りを添えるだけでなく、芸術の域に到達するような物まであります。
また、最近では仕掛けがついたものや3Dで構成されたものなど、パッケージにも各社とても力を入れています。そうして思いを込めて作られたおやつの、その一つ一つの見た目も楽しんでいただければと思います。
ストーリー
苦節十年、ただならぬ努力によって生み出されたおやつ。炭鉱労働者の栄養補給に使われていた歴史あるおやつ。和菓子屋さんと酒蔵のコラボ商品。普段何気なく食べているおやつですが、そのストーリーは様々で、枚挙に暇がありません。
そのおやつの背景を知ることで、普段のおやつをもっと深く味わえるはずです。あなたがまさに今食べているそのおやつにも意外なストーリーがあるかも?おやつを口に運ぶ前に立ち止まり、ぜひ一度検索してみてください。深掘りするとまた違った一面が見え、より一層おやつの時間が楽しくなるかもしれません。
分けやすさ
みんなでおやつを囲み、その時間・空間を楽しむ。もちろん一人で食べる幸せもありますが、みんなで食べるおやつの味は格別なもので、これこそがおやつの醍醐味なのではないでしょうか。
そんな時に気軽に手にとって食べられるおやつがあれば完璧。おやつを中心にみんなが笑顔で、談笑しながらその時を楽しむためにも、おやつの分けやすさはとても大切な指標です。